我(ﾜｶﾞﾏﾏ)儘に釣り三昧！

　１０月の初めに買ってきていながら、図書館で借りてきた本に押され、

　「いつでも読めるから・・・」　と、後回しになっていた。。。


　　　　『　太　平　洋　の　薔　薇　』　　　　　笹　本　稜　平　氏著　





　いや～　　いったい、この人は何者でしょうか？

　いや、著者の「笹本稜平」氏のことなんですがね！


　刑事モノを書かせても、警視庁と神奈川県警の微妙な関係とか・・・

　所謂、裏事情のようなものをリアルにさらりと書いてしまう。

　山岳モノを書かせても、山を愛する人達の魂のようなものを、

　山を知らない人間にまでしっかりと伝える筆力。
　　　　　　　　　　　　　　　（生意気を言ってスイマセン・・・笑）

　ましてや、専門的な言い回しや細かな道具の名称。

　膨大な資料を参考にしているのでしょうか？

　それとも、彼自身にそれだけの知識があるのでしょうか？

　全くもって、とんでもない人であることは間違い無いと思います。


　そして、今回の　「国際海洋冒険小説」とでも言うのだろうか？

　もう、なにも文句がありません！　参りました・・・・・
　


　あくまでも、私感ですが・・・・・・　

　物語全体のスケール！

　多彩且つ国際的な、登場人物の歴史的な背景と正確であろう肩書き。

　その正確なデータから伝わってくる、圧倒的なリアル感。

　様々な方向から、沢山の人間が支流のように関係してきて、

　やがて、物語は一本の本流となって迎えるクライマックス！

　私には珍しく、８７５ページを約１０日間かけてゆっくりと読みましたが、

　最後の数十ページにおいては、涙が溢れて溢れて・・・止まりませんでした。

　
　私の拙いボキャブラリーでは、とても伝え切れませんね。。。


　もしも、機会がありましたら・・・・・是非、読んでみてください。


　「　笹　本　稜　平　」　

　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今、一番ツボに嵌っています。。。。。