2008年03月13日
≪出逢いの記録≫
今期、3月の初旬にして既に三本目、
何がどうなっているんだろう?

自分が特別な何かをしているとは思っていない。
ただ、何かが今年の〝彼女達〟に合っているのか?
しかし、それが何なのか?自分自身にも解っていない。
こんな事を言ったら「まさか?」と
言われるかも知れないが、
「来年は、一本も出逢えないかも知れないのだ。」
これからも淡々と、そして冷静に
自分を信じて、いつも通りの自分の釣りを貫くだけだ・・・!
何がどうなっているんだろう?

自分が特別な何かをしているとは思っていない。
ただ、何かが今年の〝彼女達〟に合っているのか?
しかし、それが何なのか?自分自身にも解っていない。
こんな事を言ったら「まさか?」と
言われるかも知れないが、
「来年は、一本も出逢えないかも知れないのだ。」
これからも淡々と、そして冷静に
自分を信じて、いつも通りの自分の釣りを貫くだけだ・・・!
「サクラマス釣行記」 ≪出逢いの十四≫
目覚めた瞬間に!
もう、昨日の午後からの釣りを振り返っていた。
風が強くて、
ほとんどの場所で釣りが出来る状態ではなかったはず?
もしも朝一番に入れるので有れば、
あの場所しか無いと考えていたのである。
どうしても、頭から離れない映像が有る。
一昨年、初めて経験した「フックアウト」の時のものだ
自分が立って釣りをしている、
まさに、その足元に並んでいるテトラの深みから、
ルアーを目掛けて浮き上がってくる〝彼女〟の姿。
〝彼女達〟の本能の一部分なのか?
時に臆病であり、そして時には大胆でもあり・・・
あの場面が私に教えてくれた意味は大きい。
あの日以来、
私のサクラマス釣りのベースになっているのは確かだ。
こんなに風の強い日は、あの時のように、
あの場所に〝彼女〟が潜んでいるのではないだろうか?
また、雨などの増水や濁りの時にも、
遡上のチャンスが来るその時まで、
あのテトラの際の深みに、
その身をじっと潜めているのではないだろうか?
別のポイントに行く前、たったの10分でもいい。
何のアタリも無いまま、帰る途中の数投でもいい。
あの場所で釣れるのではないだろうか?と言うより、
あの場所で釣りたい!
そんな強い想いのこもった場所「ポイント・チェリー」
今日のタイムリミットは、午前十時。
迷いは無かった!
先行者がいれば諦めるが、先ずは向かってみよう。
コンビニで飲み物を買い込んでから現場に着いた。
幸いにして先行者は誰も居ない。
先ず、最下流部のポイント。
ここは、今期の1本目が出た場所だけに外せない。
TAKUミノー・ディープを結んで第一投!
ティップを伝って、大きめのウォブリングを感じる。
正面下流にある水流のヨレを横切る時も、
フワッと綺麗にダートしているようだ。
完全なクロスからダウンまで、ひと通り曳いてみるが
残念ながら〝彼女〟からの反応は無い。
今度はトゥイッチ&ジャーク
もしも目覚めていないのならば、
コレで目を覚ませとばかりに・・・・・
しかし、何度通してみても、
やっぱり反応は無かった。
1本目の感触がまだ手に残っているので、
次の一投か?この次か?今度こそは?と気が抜けない。
期待感だけが空回りしている。
「良し!ここには、もう居ない!」
そう自分に言い聞かせて、移動を決めた。
2箇所目は、まさに一昨年バラシた場所!
足元の沈みテトラが気になり、
TAKUミノーから
シュガーディープ ショートビル85Fに替えた。
ここに立つと、
あの日の光景がまざまざと思い出される。
出来るだけ、魚が出る瞬間だけをイメージして
アップクロス、クロス、ダウンクロス・・・
いつものように上流から刻んで行く。
ダウンはテトラを舐めるように、
丁寧に 丁寧に ゆっくりとゆっくりと・・・
グンッ
ミノーが何かに当たって、一瞬キモを冷やす。
何度も何度も気の済むまで探ってみても
反応が無く、ここを諦めた。
3ヶ所目・・・・反応は無い。
そして、ドラマは4箇所目に!!!!!
自分よりも上流にある大きなヨレが気になって、
アップぎみに数投してみたが、反応は無かった。
それでは、と
いつものように上流から刻む。
二投刻みに下流側へ・・・
ここは、周りに邪魔な小枝が無いので、
思い切りフルキャストできる。
オマケに無風状態なので、
当然、ミノーはかなりの飛距離が出る。
ダウンクロスが特に気持ちが良い。
遥か下流まで面を舐めるように探る。
ゆっくりゆっくりとDC二投目が戻って来た。
三投目、もっと岸際を通したくて
ロッドを岸側に倒して曳き始めた。
あまり寄り過ぎると根掛りが心配なので、
途中で、ロッドを川側へ切り返した。
ロッドとラインの角度が、
ほぼ90°になろうか?というところで
グッグゥーーーーン! と来た!
反射的にロッドを上流へと一気に合わせる!
すると
グングングングン・・・
やった! 間違い無い!!!
・・・ここからが特に印象的な光景だった・・・
無風で風波も無く、
鏡のような水面を銀色の砲弾が突き破る!
ガッバァーーーン!
あまりの素晴らしく美しい光景に、
私は、一瞬見入ってしまった。
〝彼女〟は、上流へ向いた勢いのまま
更に上流の沖側へ向かって突進した。
ラインがギュギューーーンと鳴いた後、
今度は、ドラグがジリジリと悲鳴をあげる。
〝彼女〟は、自分の自由を奪う
得体の知れない何かに、行く手を阻まれ
経験した事の無いパニックに陥る。
今度は、あらん限りの力を振り絞って
テトラ帯へ逃げ込もうとした。
そこが、唯一の安全地帯だと思い出したように。
自分に向かって突っ込んでくる形になり
ラインはテンションを失い弛む。
恥ずかしい話だが、
この時は、どんな状態で切り抜けたのか
自分自身でも良くは覚えていない。
精一杯背伸びをしてロッドを立て、
それでも足りなくって
猛烈な勢いでリーリングしたような気がする。
ふと気づくと〝彼女〟は足元にいた。
まだまだ、ラインから逃れようとはしていたが、
既に体力のほとんどを使い果たしていた。
ミノーのフロントフックが、
しっかり口の中に有る事を確認して、
ロッドを立てて〝彼女〟を水面に導いた。
頭が水面を割って出た。
すると、気を失ったように生気を無くした。
後は、ネットを差し出して
いよいよと〝彼女〟を掬い上げた・・・・・

平成20年 3月 9日
午前 6時48分 2.3kg

3本目の〝彼女〟は、
私にとっての『 理 想 』にかなり近い。
自分がここで釣りたいと願う場所で・・・
自分がこれで釣りたいと願うルアーで・・・
自分がこうやって釣りたいと願う釣り方で・・・

例を挙げるとすれば・・・
ポイントDWで、
TAKUミノーで、
ウェーディングゲームで
そして、素晴らしいファイトの末に
手にした〝彼女〟が 3kgを超えていたら、
ほぼ『 理 想 』と言えるだろう
もっと何か足りないのか? と聞かれれば
5kg オーバーかな? と答えよう・・・・・

一本、また一本と重ねるたびに、
新たな感動があり・・・
自分の欲望と好奇心の果てしなさを知る。
ワクワクしたい!
ドキドキしたい!
キラキラと輝く心を持ちたい!
広大な流れに向かって、
私は明日もキャストし続けるはずだ。
また新たな出逢いを求めて・・・・・
目覚めた瞬間に!
もう、昨日の午後からの釣りを振り返っていた。
風が強くて、
ほとんどの場所で釣りが出来る状態ではなかったはず?
もしも朝一番に入れるので有れば、
あの場所しか無いと考えていたのである。
どうしても、頭から離れない映像が有る。
一昨年、初めて経験した「フックアウト」の時のものだ
自分が立って釣りをしている、
まさに、その足元に並んでいるテトラの深みから、
ルアーを目掛けて浮き上がってくる〝彼女〟の姿。
〝彼女達〟の本能の一部分なのか?
時に臆病であり、そして時には大胆でもあり・・・
あの場面が私に教えてくれた意味は大きい。
あの日以来、
私のサクラマス釣りのベースになっているのは確かだ。
こんなに風の強い日は、あの時のように、
あの場所に〝彼女〟が潜んでいるのではないだろうか?
また、雨などの増水や濁りの時にも、
遡上のチャンスが来るその時まで、
あのテトラの際の深みに、
その身をじっと潜めているのではないだろうか?
別のポイントに行く前、たったの10分でもいい。
何のアタリも無いまま、帰る途中の数投でもいい。
あの場所で釣れるのではないだろうか?と言うより、
あの場所で釣りたい!
そんな強い想いのこもった場所「ポイント・チェリー」
今日のタイムリミットは、午前十時。
迷いは無かった!
先行者がいれば諦めるが、先ずは向かってみよう。
コンビニで飲み物を買い込んでから現場に着いた。
幸いにして先行者は誰も居ない。
先ず、最下流部のポイント。
ここは、今期の1本目が出た場所だけに外せない。
TAKUミノー・ディープを結んで第一投!
ティップを伝って、大きめのウォブリングを感じる。
正面下流にある水流のヨレを横切る時も、
フワッと綺麗にダートしているようだ。
完全なクロスからダウンまで、ひと通り曳いてみるが
残念ながら〝彼女〟からの反応は無い。
今度はトゥイッチ&ジャーク
もしも目覚めていないのならば、
コレで目を覚ませとばかりに・・・・・
しかし、何度通してみても、
やっぱり反応は無かった。
1本目の感触がまだ手に残っているので、
次の一投か?この次か?今度こそは?と気が抜けない。
期待感だけが空回りしている。
「良し!ここには、もう居ない!」
そう自分に言い聞かせて、移動を決めた。
2箇所目は、まさに一昨年バラシた場所!
足元の沈みテトラが気になり、
TAKUミノーから
シュガーディープ ショートビル85Fに替えた。
ここに立つと、
あの日の光景がまざまざと思い出される。
出来るだけ、魚が出る瞬間だけをイメージして
アップクロス、クロス、ダウンクロス・・・
いつものように上流から刻んで行く。
ダウンはテトラを舐めるように、
丁寧に 丁寧に ゆっくりとゆっくりと・・・
グンッ
ミノーが何かに当たって、一瞬キモを冷やす。
何度も何度も気の済むまで探ってみても
反応が無く、ここを諦めた。
3ヶ所目・・・・反応は無い。
そして、ドラマは4箇所目に!!!!!
自分よりも上流にある大きなヨレが気になって、
アップぎみに数投してみたが、反応は無かった。
それでは、と
いつものように上流から刻む。
二投刻みに下流側へ・・・
ここは、周りに邪魔な小枝が無いので、
思い切りフルキャストできる。
オマケに無風状態なので、
当然、ミノーはかなりの飛距離が出る。
ダウンクロスが特に気持ちが良い。
遥か下流まで面を舐めるように探る。
ゆっくりゆっくりとDC二投目が戻って来た。
三投目、もっと岸際を通したくて
ロッドを岸側に倒して曳き始めた。
あまり寄り過ぎると根掛りが心配なので、
途中で、ロッドを川側へ切り返した。
ロッドとラインの角度が、
ほぼ90°になろうか?というところで
グッグゥーーーーン! と来た!
反射的にロッドを上流へと一気に合わせる!
すると
グングングングン・・・
やった! 間違い無い!!!
・・・ここからが特に印象的な光景だった・・・
無風で風波も無く、
鏡のような水面を銀色の砲弾が突き破る!
ガッバァーーーン!
あまりの素晴らしく美しい光景に、
私は、一瞬見入ってしまった。
〝彼女〟は、上流へ向いた勢いのまま
更に上流の沖側へ向かって突進した。
ラインがギュギューーーンと鳴いた後、
今度は、ドラグがジリジリと悲鳴をあげる。
〝彼女〟は、自分の自由を奪う
得体の知れない何かに、行く手を阻まれ
経験した事の無いパニックに陥る。
今度は、あらん限りの力を振り絞って
テトラ帯へ逃げ込もうとした。
そこが、唯一の安全地帯だと思い出したように。
自分に向かって突っ込んでくる形になり
ラインはテンションを失い弛む。
恥ずかしい話だが、
この時は、どんな状態で切り抜けたのか
自分自身でも良くは覚えていない。
精一杯背伸びをしてロッドを立て、
それでも足りなくって
猛烈な勢いでリーリングしたような気がする。
ふと気づくと〝彼女〟は足元にいた。
まだまだ、ラインから逃れようとはしていたが、
既に体力のほとんどを使い果たしていた。
ミノーのフロントフックが、
しっかり口の中に有る事を確認して、
ロッドを立てて〝彼女〟を水面に導いた。
頭が水面を割って出た。
すると、気を失ったように生気を無くした。
後は、ネットを差し出して
いよいよと〝彼女〟を掬い上げた・・・・・

平成20年 3月 9日
午前 6時48分 2.3kg

3本目の〝彼女〟は、
私にとっての『 理 想 』にかなり近い。
自分がここで釣りたいと願う場所で・・・
自分がこれで釣りたいと願うルアーで・・・
自分がこうやって釣りたいと願う釣り方で・・・

例を挙げるとすれば・・・
ポイントDWで、
TAKUミノーで、
ウェーディングゲームで
そして、素晴らしいファイトの末に
手にした〝彼女〟が 3kgを超えていたら、
ほぼ『 理 想 』と言えるだろう
もっと何か足りないのか? と聞かれれば
5kg オーバーかな? と答えよう・・・・・

一本、また一本と重ねるたびに、
新たな感動があり・・・
自分の欲望と好奇心の果てしなさを知る。
ワクワクしたい!
ドキドキしたい!
キラキラと輝く心を持ちたい!
広大な流れに向かって、
私は明日もキャストし続けるはずだ。
また新たな出逢いを求めて・・・・・
Posted by kun坊 at 09:30│Comments(4)
│出逢いの記録
この記事へのコメント
おはようございます
今日もしっかり読ませていただきましたよ
もはや読み物として、私の中では日課になっているkun坊さんの釣行記ブログ やはり情景が私の中に浮かんでくるほど、描写、表現がいいですね~
この釣行記の主人公になれたような気がして嬉しいです
あらためて・お・め・で・と・う・!!
が、5キロ?・・贅沢ちゃんね~(笑)
5キロ見せてね(はぁと)
今日もしっかり読ませていただきましたよ
もはや読み物として、私の中では日課になっているkun坊さんの釣行記ブログ やはり情景が私の中に浮かんでくるほど、描写、表現がいいですね~
この釣行記の主人公になれたような気がして嬉しいです
あらためて・お・め・で・と・う・!!
が、5キロ?・・贅沢ちゃんね~(笑)
5キロ見せてね(はぁと)
Posted by ゆうちゃん at 2008年03月13日 10:51
>ゆうちゃん
おはようございます(^^)b
いやいや、しっかりなんて言われると照れます(^^;)ゞ
でも、読んで頂いてありがとうございました♪
「10本釣ったら、やめてもいいかな?」なんて言った事もありましたが(笑)
去年3.2kgを釣ってみて、考えが変わりました。
誰かが言ってました「魚は長さじゃない!重さだ!」って・・・
私もそう思いました。それ以来、長さは重要じゃなくなりました。
来年になるか?何年後になるか分かりませんが・・・
先ずは、4kgに逢いたいものです(全く、贅沢ですね。ハンセイ)
おはようございます(^^)b
いやいや、しっかりなんて言われると照れます(^^;)ゞ
でも、読んで頂いてありがとうございました♪
「10本釣ったら、やめてもいいかな?」なんて言った事もありましたが(笑)
去年3.2kgを釣ってみて、考えが変わりました。
誰かが言ってました「魚は長さじゃない!重さだ!」って・・・
私もそう思いました。それ以来、長さは重要じゃなくなりました。
来年になるか?何年後になるか分かりませんが・・・
先ずは、4kgに逢いたいものです(全く、贅沢ですね。ハンセイ)
Posted by kun坊
at 2008年03月13日 11:22

人間も重さなら・・
でも最近私痩せたからな~(笑)
4キロ、いいね~
でも本州のサクラって価値ありますよね~
釣った時の感動ワカルナ~
ネットインした後の震えとか・・ね!
今回の水中の写真もいいね!いい顔してます
サクラの引き、早く堪能したい!!!
でも最近私痩せたからな~(笑)
4キロ、いいね~
でも本州のサクラって価値ありますよね~
釣った時の感動ワカルナ~
ネットインした後の震えとか・・ね!
今回の水中の写真もいいね!いい顔してます
サクラの引き、早く堪能したい!!!
Posted by ゆうちゃん at 2008年03月13日 20:15
えっ! 痩せたんですか? イイナァ~
私は、この冬3kgもリバウンドしちゃいまして(ーー;)
何とかしなくっちゃ! と思っていますが・・・ハァ
頑張って、是非掛けて下さいよぉ~(^^)b
ビガビガの海サクラ画像・・・期待してますからネ(はぁと)
私は、この冬3kgもリバウンドしちゃいまして(ーー;)
何とかしなくっちゃ! と思っていますが・・・ハァ
頑張って、是非掛けて下さいよぉ~(^^)b
ビガビガの海サクラ画像・・・期待してますからネ(はぁと)
Posted by kun坊 at 2008年03月14日 08:46
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